議会報告

平成16年第1回定例会 (第4号)

26 : 8番(岡本正治君)

市政会の岡本正治でございます。

発言通告書に従いまして御質問をさせていただきます。

何分、昨日、先々日から大変この質問に関しましては皆さん方多数御質問をいたしておりますので、重複する部分もございますがよろしくお願いを申し上げます。

先般、大阪ガス株式会社より樫曲地区において取得した土地のすべてと環境エリアの施設とを敦賀市において有効活用していただきたいため、敦賀市に対し寄附をしたい旨申し入れがありました。これに対して敦賀市は、平成17年春ごろをめどとし、引き受けることに対する協定を締結したわけでございます。

また、その後保全エリアの管理費ということで大阪ガスが4億2000万円を追加として寄附をいたしたいとのことに敦賀市がそれを受けるということで発表をされたわけでございます。

私、2月8日の樫曲地区での地元説明会では、管理費の件については触れておられなかったので、この発表をお聞きしたときには大変驚いたわけでございますが、ある意味で結構なことだと思っております。

ところで、私もこの大阪ガス用地の問題につきましては、議会に出させていただきました当初の平成15年の6月議会にも質問をさせていただききましたので、この点についても重複する部分が多々あると思いますが、すべての状況が当時と比べて相当変化をいたしております。そのことを含めて皆さん方に理解とお許しをいただきたいと存じます。

さて、この大阪ガス株式会社LNG基地の誘致は、平成4年12月議会におきまして同件の誘致に関する決議が当議会にて行われました。そして、それに基づきまして敦賀市が仲介に入り、地元との用地交渉に入ったわけでございます。当時、大阪ガスにとりましても社内においては既に多少計画が無理だというようなお声もあったように私は後で聞いたわけですが、敦賀市の強い要請もありLNG基地の建設を決断されたわけでございます。

そして、敦賀市幹部の皆さん方の同席のもとに、事業者よりLNG基地建設の基本理念が発表をされました。当然、土地所有者に対してもその基本理念を前提にして用地買収を行うことに、またその中で敦賀市が仲介者となって進められていくこととなったわけでございます。当然、用地の価格についてもこの基地建設の基本理念をもととしまして、将来の地域づくりを託すものとして、そういうことも含めて地権者に対し価格の設定がなされたわけでございます。

そしてまた、地権者にとっては将来の地域の発展が、将来、地域の子孫のためになるという期待を持って土地の提供に協力をいたすこととなったわけでございます。多分、多くの地権者の中には、今日のような基地の中止がわかっているとなれば、そのまま農地としてもちろん所有していた方も数は少なくなかったと思います。

確かに、一般の市民の方々にはあんな深田はあの値段では高いと思う方もいらっしゃるだろうし、またあの価格で買ってもらったんだからありがたく思ったらどうだとおっしゃる方もいらっしゃるかもしれません。確かに、地権者の多くの方は感謝をしているかもしれませんが、一方、心の中では多少とも迷いもあったはずでございます。

特に、まず今日の日本は、食料にはまず不自由することはほとんど考えられません。まして米か足りんというふうなことはまず考えられないわけでございますが、戦後の経済状況を経験された方々、特に今の70歳代以上の方々については、脳裏のどこかにいつか将来、日本も同じようなことが起こるのではないかなという不安、そしてそれとともにでききれば農地は手放したくないという思いが強かったのも事実でございます。

長い歴史を見ても、この三、四十年間のようなまさに食のぜいたくな時代はなかったわけでございますし、このような状況が永遠に続く保証は必ずしもありません。となれば、よほどの理由がなければ、自分たちの子や孫たちのことを考えれば農地は簡単に手放せなかったことも事実でございます。

しかし、前条の基本理念を行政とともに事業者が提唱したわけでございますので、地権者の方々は、多少の不安は捨てても事業者や当時の担当行政当局を信頼し、この基地計画に協力いたすことになっていったわけでございます。

そこで、もう一度その基本理念を申し上げたいと思います。

一つ、敦賀市の発展に寄与する。一つ、地域の皆様から喜ばれる基地づくりを行う。一つ、事故、災害を起こさない。一つ、自然との調和を図る。一つ、地域の経済に貢献する。そして最後に、地域とのコミュニケーションが図れる基地づくりを行うということでございました。

そして、地権者にとってやはりありがたかったのは、この基本理念は事業者が地域とのコミュニケーションを図り、そして地域の経済の活性化を含めた発展に寄与してくれるということを理解し、大きな期待を持てたことか第一番であったと思います。そして、そのことが土地を手放すことの大きなまた理由ともなっていったわけでございます。

すなわち、この中池見の農地は今から約三、四百年前にまさに多くの我々の先人の人々が血と汗を流して開墾し、そして守ってきた農地でもございます。そのため、その開墾した農地をたとえ手放すとしても、それに相当する未来の地域づくりが保証されなければ、先祖の方々や未来を託す子孫に対しても土地を手放すことへの理由づけができないわけでございます。

皆様も御存じのように、農家にとって土地がすべてといっても過言ではありません。仮に兼業農家であっても同じでございます。農地という土地を手放すことは、農業者としての権利をも失うということでもございます。そのような中で、結局地元地権者の多くがこの基地計画に協力し、農地を提供してきたわけでございます。

しかし、今、その基地計画も中止となり、またその用地も敦賀市に寄附されようとしている今日、たとえこの用地がだれのものになろうが、結果として先ほどから申し上げているとおり、用地取得のための手段となった基本理念は少なくとも地元の地権者に対してはまだ生きているわけでありますし、その基本理念を提唱したことに対しては事業者と同じく仲介者となってきた敦賀市も同じ立場にあると考えてもよろしいのではないかと存じます。

まして、敦賀市に寄附されるとなれば、なおさらこの基本理念の心を敦賀市が責任を持って実行することを引き継ぐべきであると思いますが、まずこのことについて敦賀市のトップとしての市長のお考えをお聞きいたします。

続きまして、この用地の今後の方向性についてお聞きをしたいと存じます。

市長におかれましては、昨年私の質問に対しての御答弁いただいた中で、中池見は大変すばらしい湿地であるということで、保存をしながらそのすばらしいところを逆に活用してそれをまちづくりに生かす。また、そこの地域の発展に生かすというのも非常に重要だと自分自身も考えておられると。そして、その方向性も大阪ガスさんとも十分相談していきたい。また、うまく湿地として認定を受けられますと、世界じゅうにこの場所を大阪ガスさんとしての立場で保存しているということでのPR、また多くの人が訪ねていただける地域づくりにも十分可能であるというふうにお答えをいただきました。そういうことを踏まえて、地元の皆さん方ともすばらしいものにしていきたいとのお答えをいただきました。

また、再質問の御答弁の中では、自然保護団体の皆様も十分入っていただいた形で最良の方策を探っていきたいともお答えをいただいたわけでございます。

しかし、今現在、大阪ガスさんと地元樫曲地区の農業経験者を中心とした中池見会という男性が四、五名と女性の方々七、八名の団体が管理をしております環境保護エリアと、自然保護団体の方々が入って管理をしているような場所とははっきりと違うわけであります。また、その両者の主張も違うわけでございます。私の見たところ、相当両者の間には大きな隔たりというか壁があるのではないかと思います。

例えば、大阪ガスさんの子会社で環境エリアの管理をしているテクノグリーンさんは環境について専門的知識を持った人材を配置し、そして業務を行っていますし、中池見会の方々はまさに数十年あの場所で農業をしてこられた、また土地の隅々まで知り尽くした人たちばかりでございます。また一方、自然保護団体の方々は大変情熱を持った方々ではありますし、相当自然環境についても学習をされていると思います。そのことにつきましては私も敬意を表するところでございますが、中池見全体についての知識となると、やはり地元中池見会の方々には及ばない部分があるのではないかと存じます。

また、現在のところこの2者の間におきましては話し合いもなく、依然としてすべてにおいて多少の隔たりもあるのではないかというふうに考えますし、たとえこれからの1年間という時間を費やしたとしてもなかなかその改善は難しいのではないかなと私は思っております。

しかし、あの中池見の自然保護を行っていくには、このことをきちんと解決しなければ、敦賀市としてあの土地を寄附され、そして管理維持していくことはなかなか難しいのではなかろうかと思います。もし、今のままあの土地をいただき、そして敦賀市が管理をしていくなら、きっとある意味で将来トラブルが発生することを、私は非常に心配をしております。

市長におかれましてはこのことについて、今後中池見のどの部分を、そしてそこをどの方々を中心として環境を保護していくつもりかも含めてお聞きをいたします。

最後に、もう一つお聞きをいたします。

この基地建設用地は広大な面積を有しております。この中で、湿地帯と言える部分はすなわち農地と言える部分でございますが、樫曲59号中池見口から樫曲79号奥堀切までの21の小字が存在しているわけでございますし、小字の面積は平均で約1町か1町半ぐらいだと思います。そのうち環境保全エリアの平地部は約4町歩で、旧農地全体の15%程度でございますし、また環境保護団体の方々が主に利用されている部分は約2町歩ぐらいだと推測されます。そうすると、ここも旧農地全体の約7%程度でございます。

ということは、現在でも農地の7割から8割ほどが既に放置をされているわけでございます。そして、そこには既に外来種の雑草も目立ち、季節によっては従来の自然が果たして維持できるのか心配される部分も見られておりますし、本来農地を耕作していたときは1年に数度は地域の皆さんが総出で水路の掃除、そして狭い農道の修理を行っていましたので、この湿地帯全体の維持ができていたわけでございますが、このまま推移すれば湿地帯のほとんどが荒れ地になってしまい、現在の池河内よりも荒廃することは十分考えられます。かといって、現在行っているような環境保護を大阪ガス、また自然保護団体のどちらの方々の方法でやったとしても、全体の自然環境保護を従来のまま維持することは相当の労力、また資金を要すると思いますし、また、何もしなければただの荒れ地と化してしまうと私は考えます。

ですから、この用地全体の今後の維持管理を考えたとき、一つの目的のみに絞って計画をするより、それぞれの地域、特色によってエリアを区分し、またそのエリアごとの特質に合った利用の仕方を考えた土地利用計画を策定すべきではないかと考えますが、このことについても市長の基本的な考え方をお聞かせいただきたいと存じます。

以上、私の一般質問1回目を終わらせていただきます。よろしくお願い申し上げます。

29 : 市長(河瀬一治君)

それでは、岡本議員の質問にお答えをしてまいります。

大阪ガスLNG基地建設用地ということでございまして、議員の方からは、議員も地元ということでございまして、その地元の思い、多くの地権者の皆さん方、御協力をいただいた地権者の皆さん方いらっしゃいますけれども、その気持ちを代弁して今おっしゃっていただいたのじゃないかなということでお聞きをいたしたところでございます。

そういう中で基本理念ということが出されました。私どもも、この大阪ガスの基地が最初少し延期になるといった時分から、本当に大丈夫かなと。せっかく議会の議決をいただいて誘致活動に取り組んで来られた先人の皆さん方、そしてようやくいい基地ができて、この基本理念に沿ったすばらしいものができる、そこで雇用の場も発生する等々地元としても大きな期待があったというふうに思います。

そういう気持ちを受けながら中止をせざるを得ないと大阪ガスの方から来られたときに、何とかガス基地とは違うもので大阪ガスさんとしていろいろ検討できないかという申し出をしたわけでございます。その申し出した結果、やはりどうしても会社としてはガス基地にかわるものも建設はできないという返事の中で、用地もガスとしては持つこともかなわないというお返事をいただきました。

私どももそのガス基地が中止になって、どうしてもかわりのいろんな施設、またその大阪ガスの企業発展のためのいろんな会社、また企業もできないかということで思いましたし、それが無理なら、大阪ガスさんとして企業のイメージアップのためにこのところをガスさんで管理をしていただいて持っていただけないかなということも実はお願いしたわけでありますけれども、それもかなわないということでございました。

そこで、その基本理念につきましては先ほど委員からお話しございましたけれども、公害を出さない、災害を起こさない基地等々、すべてこれは「基地」という言葉がついておるわけでございまして、この基地をこれからまたということになりますとこれはもう不可能でございます。しかし、敦賀市の発展に寄与する、また自然との調和を図る、地域経済に貢献する、また地域とのコミュニケーションを図るという文面が入るわけでございまして、やはりこの基本精神というのは非常に大切だというふうに認識をいたしておるところでございます。

今後はこの当該用地について委員の皆さん方に、委員さんはこれから決定をしてまいりますけれども、その委員さん方の中でこの精神をやはり重要だということを、私どもも敦賀市としてのスタンスを明確にしながら、この精神の中でこれから中池見が本当にすばらしい自然の宝庫として残していけるものを検討いただけるものというふうに思っておるところでございまして、またそういう点では議会の皆さん方の御支援をお願い申し上げたい、このように思っておるところでございます。

私どもとしては、いつも言っておりますけれども、自然豊かなこの中池見を世界に発信できるすばらしい財産を持っておる敦賀市だということをこれからは発信をしていきたい、このように思っておるところであります。

そこで、現在その中池見の管理にいろいろ関係をいただいております団体のお話もいただきました。

地元樫曲地区の農業の経験をされた方を中心といたします中池見会。確かに、今までの経緯を振り返りますと、自然保護団体の皆さん方との壁というのは確かにあるというふうに思っておるところでございます。やはり、その壁についてはこれからある程度の話し合の場を持つ、また今度設置をいたします委員会の中に両者の方が入っていただいて、気持ちを一つにしていただいて、そこをいいものに残すというような、そのような体制をつくっていくことが今大事じゃないかなというふうに思っておりますし、特にこの協議会の中で両者間の融和に私どもも努めてまいりたいというふうに思っておるところでございます。

また、その用地の方につきましては、確かに議員おっしゃるとおり先祖伝来の農地でございまして、恐らく中池見の隅々までその地権者の皆さん方は知っておられるわけでございまして、特に中池見会の皆さん方もその一員だというふうに思っておるところでございます。今は、中池見会の皆さん方には大阪ガスさんの管理のもとでその業務に携わっておられまして、維持管理のノウハウもしっかりと身につけておられるというふうに思います。

また、自然保護団体の皆さん方もやはり土地を自分たちで買ってでも何とかあそこを阻止したいという、自然を守りたいというその気持ちがあの土地を確保したことにあらわれておりますので、たくさんの皆さん方がいらっしゃいます。恐らくああいう皆さん方も、自分たちがいろんなこれから労力を奉仕してでも行政といっしょにやろうというそういう気持ちは持っておるというふうに私今感じ取っておりますので、そういう皆さん方にも入っていただいて、あそこをいかにしたら保全できるかということの、もちろんその代表の皆さん方もその委員会に入っていただきますから、そういう思いはそこで出てくるというふうに思いますけれども、そういう形をとっていくのが一番いいのじゃないかなというふうに思っております。

また、これからの議論ではございますけれども、本当にあそこを何もせずに、本当に手をつけずに置いておくのが自然といえば自然でありますけれども、中池見の過去のいろんな生態系を見ておりますと、やはり人の手が入っていたことによってそういう自然も出てきておることも事実でありますので、そのあたりよく専門家の方を入れて議論を重ねながら、本当にいいものになるようにという思いを持って協議会の中で話をしていただき、そして4億2000万円という大変貴重な企業の寄附をいただいたわけでございますので、そのお金をそこに十分に生かして使わせていただきたい、このようにも思っておるところでございます。

また、維持管理をしていこうという中で、特に地元の皆さん方の期待しておりましたのが雇用問題等もあったというふうに存じます。要するに、先祖伝来の土地を手放すことによって子孫に対して働く場ができるな、そういうことも手放されたときの大きな理由になっておられるわけでありまして、やはりもしいろんな管理等が必要ということになれば地元の皆さん方がそういう場で少しでも参加していただけるような、そういう場所づくりも必要じゃないか、このようにも考えておるところでございます。

とにもかくにもこれから市民の皆さん方、有識者、そしていろんな関係の皆さん方の御意見をしっかりと聞いてあの場所をどのようにしていくかということを考えていきたい、このように思っているところでございます。

また、中池見の維持管理を考えたときに、一つの目的のみに絞って計画するんじゃなくて、エリアを分けて、そしてそのエリアごとに特質に合った土地利用計画を策定すべきではないかという御意見でございまして、この保全エリア、特に中池見人と自然のふれあいの里が今は大阪ガスさんによって建設がされ、そして今、維持管理が行われておりますけれども、あそこにつきましても私どもとすれば、せっかくあれは学習の場にもなるところでありますので、当面継続はしていきたいというふうに考えております。

そこで、保全エリア、要するに昔は基地が建つ部分と、そしてそれを取り巻く中で保全するエリアを決めておったんですけれども、ここのところにつきましてもまた協議会等において検討をしていただくようにというふうに考えておるところでございます。

私は、そのような基本的な考え方に立って中池見を立派に、そして後世に伝えていくものにしたいというふうに思っているところであります。

30 : 8番(岡本正治君)

ただいま市長の方から御回答をいただきました。

もう少し質問させていただきたいと存じますので、よろしくお願い申し上げます。

中池見の湿地帯、それから敷地全体を合わせますと相当広い広大な面積でございます。そういう意味で、今注目されておるのが湿地帯の部分でございますが、これにつきましては従来水田ということで我々先祖が開拓をし、またそれを維持されてきたわけでございますが、そのことでちょっと私も皆さん方に御認識をもう一度改めていただきたいのは、あそこの水田は確かに非常に荒れ地で、今は荒れ地になっておりますが、深田でどうしようもない水田のように皆さん方に思われておるとは思います。しかし、あれぐらいの深さの水田というのは敦賀でもあっちこっち散在をしております。

例えば、沓見、莇生野、同じような条件なんです。沓見、莇生野は、我々の議員でございます堂前さんなんかはよく御存じでございますが同じように、もっと深いんです。しかし、圃場整備ができたからああやって今機械化された農地になっておる。

中池見も実は機械化十分できたわけなんですよ。ところがなぜしなかったか。それは、一つにはバイパスの計画もありました。それともう一つは、あそこの一番の欠点は水がないのです。水を要するに木ノ芽川からくみ上げないと水田ができないのです。それともう一つ、あそこの地形は落差がないんです。高低差が非常に少ない。奥と入り口とほとんど、どうでしょう、あれ1kmで二、三mもないんでしょうね。それぐらいの高低差なんです。要するに、周りが高くて真ん中が低いような地形なんです。

だから、非常に圃場整備に金がかかるということもあって、ですから地権者が100%まとまらないと圃場整備できませんので、それで結局圃場整備には非常にそういう意味で意見がまとまらなくてそのままになったと。それで、今度は国の減反政策が始まった。それでどうしてもそういう使いにくい田んぼというんですか、機械が入りにくい田んぼは休耕していこうということで荒れ地が多くなったというのが現状なんです。

私もちょうどあそこで昭和57年まで自分で耕作をしていました。当時はでも私は今のちょうど自然保護エリアの休耕田になっている部分で3反ほどつくっておったのですが、ちゃんと耕運機も田植え機も入ったのです。入ってつくっておったのです。あの部分とか、例えば今分けたとかいう部分は十分機械も入ってできたのですけれども、今の大きい機械はちょっと入りません。だから、今でもあそこは極論すれば今でも圃場整備したら立派な農地になるんですよ。これは間違いない。

それともう一つ、あそこは非常に生産性が高いんです。私もつくっておったときに1反で約10俵はとれたんです、多いときに。普通は、1反で7俵か8俵ぐらいですけれども、一、二俵はやっぱり多かったんです。それぐらい生産性のいい水田だったんです。だから私は、極論しますとあそこはまだ正直水田にしても十分耕作、機械化できるような水田になると。圃場整備すれば十分使えるという耕地だと私は認識しています。このことを皆さんにも十分認識していただきたいのが一つ。

もう一つ池河内と自然環境が違う点が1つあるんです。これは、さっき私申しましたけれども地形が全然違います。水が少ない。昔は雪が降りましたから結構周りの山……。皆さん御存じのように、あそこの周りの山って非常に低いですよ。高いのは天筒山だけですよ。そうすると、天筒の山から分断されたんです、今度バイパスで。結局、天筒山から差す水も少ない。それから、周りの山も低い山ですから雪も少ないから水が少ない。だから、正直言って今の現状で多分水田にするのは無理だと思います。今までもそうです。水田にするために木ノ芽川から水を上げておったんですわ。上げて水田にしておった。そういう田んぼなんです。

ですから、正直池河内と全然違うのです。池河内は高低差もあります。それで、水も十分あります。だから、湿地としても非常にある意味では条件がそろっておると思う。ところが、樫曲の湿地はだんだん水か少なくなってきて固くなってくる。

そうすると今のように在来種です。これちょっとごらんになっていただくとわかると思うんですけれども、(資料を示す)黄色い部分が中池見の今の湿地帯ですね。ところがこの赤い、マークしてますが、ここにはもうセイタカアワダチソウが相当もうはびこっておる。これ、多分このままいったら、これがずっと上がってきますよ。この地図の上からいったらね。だから、そういうようなことも推定されますので、このままいったら多分その自然環境自体が難しい、そういうふうに私は考えています。

ですから、この辺を考えて、今一つの私の方法なんですけれども、やはりそういう意味では一部は農地に変えていくと。要するに、この大阪ガスの自然保護エリアのやり方と一緒なんですよ。だから、それを全体的に広げていって、農地がなかったらこの自然は、ほとんど自然保護団体の方というのはこの入り口のこの部分だけで今皆さん管理されておる。これを維持するには、奥をやっぱり農地にしないと、要するに水はけが悪い、まず第一に。それとこういう在来種がはびこってくる。まず、多分そのままに放置したらこれはもう荒廃した荒れ地になるしかない、私はそういうふうに思っております。

ですから、やり方としては、方向性としては、そういう意味で今言いましたように農地を一部復活しながら自然保護していく。その農地をまたそういう意味では観光とか、ある意味で教育とか、そういうものに使っていく。そういうような目的を持たして計画をした方がいいんじゃないかなというふうに私は思っています。

だから、そういうことを含めて今後ひとつその辺をどうかなということで市長にお聞きをいたしたいなというふうに思います。

それからもう一つ、今の土地につきましてはそういうことで、場合によってはある意味でその他いろんな目的を持たせてやる方向。

それからもう一つ、やっぱり山の部分です。山林の部分。この間も実は樫曲地区で話がありましたのは、あそこに元樫曲の生産組合の山林があるんですよ。だから、それでもこの間地元としてはこういう声が上がったんです。返してくれないかなと。山林をそのまま、要するに自分たちで手を加えさせてくれないかなという話があったんです。

だから、そういうことを含めてあの山林の部分を、今までせっかくいろいろ下刈りとかいろんな形で守ってきたそのままのところが残っておるんです。だから、そういうのも樫曲の従来やっておった方々に管理をしてもらうとか、いろいろやっぱりやり方あると思うんです。だから、そういうことをきめ細かく私はこれから検討委員会等で考えていただきたいなというふうに思っております。

そういうことで、その辺踏まえましてひとつ市長からお答えいただきたいなというふうに思います。

31 : 市長(河瀬一治君)

今、岡本議員の方から今の状況、また実際に田んぼをやっておられた経験、今現在も在来種が少し生えてきておるよという御指摘もいただきました。

そういうこと全般につきまして、やはり恐らく検討委員会の中には専門家の先生もいらっしゃいますし、地元の地権者の今までそこで耕作に携われておられた方も入っていただけるというふうに思いますし、いろんな皆さん方に入っていただいて、今おっしゃっていただいたようなことを総合的に検討を加えなくちゃいけないかなと。

また、森林の方にもやはりこれ管理をしていく必要性云々についてもこれは議論をされる中で、それじゃ地元の皆さん方にもう一度介入していただこうという方法などもとられるかもわかりません。

そういうことを含めまして、議員から御提案いただきましたことにつきましては、今度つくります検討委員会の中で十分議論をしていただけるような環境づくりに努めてまいりたいと思っておりますので、ひとつよろしくお願いいたします。

32 : 8番(岡本正治君)

8番(岡本正治君) 今、市長からも前向きな御答弁で本当ありがとうございます。

最後に、私の方から一つお願いと御質問なんですが、我々としてはともかく今あの用地を本当に後世に残るように、立派とは言わなくても、後世の我々の子孫に、ああ、こういうふうな形で残していただいてよかったなというふうな形で活用をしていただくことをお願いしたいと思います。

そういう中で、これから専門家を入れた検討会をつくるということでございますが、その専門家の中に、環境はもちろんでございますが、農業、観光、教育、そして都市政策等できるだけ幅広い専門家の方をぜひ入れていただきたい。

それと、敦賀市の所管も今回、昨日お聞きしたところによると環境課ということでございますが、管理の上では環境課でも私は構わないと思います。しかし、これから方向性をいわば見つけていく協議会の中に、そう意味では農務課、それから教育委員会、それから観光課、その辺のスタッフの方も参加をしてやっぱり進めていただきたい。このように思いますので、ひとつお答えをいただきたいと思います。お願いします。

33 :市長(河瀬一治君)

御指摘のとおり非常に幅の広い議論をしていただかなくてはならないところだと思いますので、議員の御指摘のとおりなるべく幅広く農業も、また強いて言えば観光ということにも関連するかもしれませんので、そのあたり私ども役所の中では特に幅広い範囲、またいろんな学識経験を持たれた皆さん方にもそういう面で幅広く人材を登用して協議会をつくっていきたいと思いますので、よろしくお願いします。